米軍横田基地の泡消火剤漏出 防衛省、4年以上地元自治体に伝えず

 米軍横田基地(東京都福生市など)で有害な有機フッ素化合物「PFAS」を含む泡消火剤が漏れた問題で、防衛省は21日、米側から漏出に関する報告書を2019年1月に入手していたことを明らかにした。地元自治体への連絡は今年6月末~7月上旬で、4年以上伝えていなかった。

 事実確認や公表内容の米側との調整に時間がかかったことに加え、人事異動で担当者間の引き継ぎが不十分だったことが要因という。同省は「内部の連携が不十分だった。今後は速やかな情報提供に努める」としている。

 また、これまでに確認されている10~12年にあった3件の漏出について詳細を公表。12年11月には基地内の消防署でタンクから約3030リットルが漏れていたことが判明したという。1年以上かけて徐々に漏れた可能性があるが、排水路や下水道に入った形跡はなかったとしている。他の2件は漏出量が100リットル未満だった。詳細は今月21日に都と基地周辺の6市町に説明した。

 同省は米側に対して、PFASを含む泡消火剤の漏出があった場合、速やかに情報提供することなどを要請。米側は協力する意向を示したという
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f311c6d01239b3607099d685ed873efc25b8e4d