米俳優マット・デイモンが10年以上前、大作映画に主役で出演するオファーを断っていたことが分かった。オファーを受けていれば、2億5000万ドル(現在のレートで約350億円)を超える規模の報酬を受け取っていた可能性もあったという。

21日放送のCNNの番組に登場したデイモンは、2009年に受けたオファーについて司会者に語った。当該の作品はジェームズ・キャメロン監督の「アバター」で、主役のオファーだけでなく、映画の興行収入の一定割合を報酬として受け取る権利も提示されたと明かした。

具体的に2億5000万ドルを受け取れた計算になることを問われたデイモンは、冗談めいた口調で「ひどい話だ」とコメント。「間違いなく、これまで俳優が断った中で最高額だろう」と続けた。

デイモンによれば、当時は主演を務めていた「ボーン」シリーズの制作を完了させなくてはならないと考えており、同作を「見捨てて」アバターに出たいとは思わなかったという。「ボーン」シリーズは02年から16年まで続いた。

キャメロン監督は結局、サム・ワーシントンをアバター第1作の主役に据えた。同作は周知のように映画史上最大の興行収入を記録。09年公開以降の累計の興収は30億ドルに迫る。昨年公開された続編の「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」も、累計で3位となる23億ドルの興収を記録している。

見たところ、デイモンにはアバターのオファーを断ったことを後悔する様子はない。最近では21日に米国で封切られたクリストファー・ノーラン監督の最新作「オッペンハイマー」に出演している。

https://www.cnn.co.jp/showbiz/35206871.html