東レ、4〜6月純利益65%減 中国で樹脂需要が低迷

東レが7日発表した2023年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比65%減の139億円だった。車や家電に使う樹脂の中国需要が低迷した。新型コロナウイルス流行期に在宅需要を取り込んだ反動でテレビなどに使うディスプレー用材料の販売も低調なままだ。

売上高にあたる売上収益は5%減の5780億円、本業のもうけを示す事業利益は19%減の219億円だった。機能化成品事業が12%の減収、事業利益が56%減の74億円と苦戦した。家電といった幅広い用途に使う耐久性に優れたABS樹脂などが落ち込んだ。電子情報材料分野などでパソコンやスマホの需要低迷を受け、在庫調整によりフィルムなどの出荷が減った。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC075GQ0X00C23A8000000/