米大リーグ機構(MLB)は7日(日本時間8日)、5日(同6日)のガーディアンスーホワイトソックス戦で6人が退場処分を受けた乱闘に対する処分を発表した。

 フィールド上で殴り合ったホワイトソックスのティム・アンダーソン内野手に6試合の出場停止と罰金、ガーディアンスのホセ・ラミレス内野手には3試合の出場停止と罰金、乱闘に加わったガーディアンスの抑え、エマニュエル・クラセ投手とペドロ・グリフォル、テリー・フランコーナ両軍監督、ガーディアンスのマイク・サーボー三塁コーチには1試合の出場停止と罰金、ホワイトソックスのマイケル・コペック投手、ガーディアンスのガブリエル・アリアス外野手には罰金が科せられた。

 発端は二塁上で起こった交錯プレー。打者走者のラミレスがヘッドスライディングの後、ベースカバーに入ったアンダーソンに向かって挑発行為。それに対し、アンダーソンが左手にはめていたグローブを投げ捨て、両こぶしを握ってファイティングポーズを取った瞬間、戦闘が始まった。

 戦いはアンダーソンが最初に右ストレートを繰り出したが、ラミレスは前かがみになっててパンチをかわし、“ノールック”で右フック一閃。それが完璧なタイミングで相手のあごをとらえ、アンダーソンは崩れるようにしてフィールド上で大の字となった。その後はベンチやブルペンから両軍の選手らがフィールドになだれ込み、修羅場と化した。

 今季を含め、球宴に5回出場しているラミレスと同2回のアンダーソン。全米でも大きな話題となった乱闘劇は、殴り合いをけしかけ、KOされたアンダーソンに最も重い処罰が下される皮肉な結果となった。両選手は処分を不服として、異議申し立てを行った。

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