AP通信は15日、パキスタン北部で登山をしていた日本人登山家2人が事故に遭い、1人が死亡した模様だと報じた。
1人は自力でベースキャンプにたどり着いたという。

 APや地元英字紙の報道によると、事故に遭った2人は、タムラ・シンジさんとセンバ・タカヤスさん。
2人は地元旅行会社の企画で6800メートル級の山に登っていたが、11日に標高5380メートルの地点でタムラさんが滑落した。
一緒に登頂していたセンバさんは岩の破片と思われる物にぶつかり、負傷した。

 その後、センバさんは救助されたが、捜索隊はタムラさんを発見することができず、捜索は中止された。
高い場所から落ち、重いけがを負ったのを目撃されたことなどから、地元当局は死亡したと判断した。
地元の山岳クラブの関係者はAPの取材に「こういった事故では生存の見込みはない」と語った。
タムラさんの所持品は一部見つかったが、遺体は見つかっていない。

https://www.asahi.com/articles/ASR8J442ZR8JUHBI00M.html