メスちんぽみたいな名前しやがって


トランギア「メスティン」は日本のキャンパーによってクッカーになった(&GP)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d2ce86523a0ff3fbd9b487839729aa9f2df1e44

(前略

ここまでクッカーとして紹介してきましたが、実はこの「メスティン」、かなり古くからある“食器”なのだそう。鈴木さんによると「本国スウェーデンやヨーロッパでは、調理したものをよそうお皿として使うか、お菓子やサンドイッチなどを入れるフードコンテナとして主に使用されてきたアイテム」だというのです。

(中略

さらに言えば、“角型” “蓋付き” “ハンドル付き”の、この形状や構造のアイテムを“メスティン”と呼ぶのかと思っていたら、それも違うといいます。

鈴木さんによれば「諸説ありますが、 “メスティン” は元々 “食器全般” を指す言葉で、あくまで一般的な名詞です」とのことで、日本では “メスティン” といえば箱型の飯ごうをイメージしますが、これもあくまで“メスティン”の一部。

(中略

「ちなみにトランギアの『メスティン』の原型は元々だるま型というか、丸みを帯びていて、ちょうど真ん中がくびれている仕様だったそうです。その後、長方形に成型する技術が確立され、現在の形状になったと聞いています。弊社が取り扱いを始めた30〜40年ほど前には既にこの箱型形状でした」(鈴木さん)

(中略

ところで、「メスティン」を使用する前に行ったほうが良いされる処理があることをご存知でしょうか。例えば“バリ取り”。「メスティン」の蓋回りの処理が甘くバリが残っていて、蓋の閉まりが悪いし、怪我をしやすい。だから、ヤスリを使ってバリを処理すると安全で使い勝手が良くなりますよー、というもの。主に個人ブログを中心に広まった方法です。

普通に使えていたので私はやったことはありませんが、確かに該当箇所を触ってみると少しザラザラしていたのを覚えています。大体8年ほど前の話ですが。

せっかくなので、このあたりについても聞いてみました。

「以前はお客様からそういった話をお聞きすることもあり、その旨をトランギアに伝えていました。その甲斐あってか、今はバリ取り専用の機械が導入されており、数年前から販売されている『メスティン』はバリがほぼありません」(鈴木さん)

ピーク時には、世に流通するトランギア「メスティン」の9割程度が、日本市場に入ってきていたそうで、日本のキャンパーの声はトランギアにとっても非常に重要。トランギアは2017年に新社長に代替わりしたそうですが、特に「メスティン」についてはイワタニ・プリムスとの連携の中で品質向上が行われているそう。本国スウェーデンやヨーロッパではクッカーとして使われていないからこそ、日本のキャンプシーンのフィードバックは重要というわけです。

他にも「ハンドル部分のチューブも実は数年前から専用に設計された樹脂製パーツに変更されているんです。これまでと違って取り外しができるので、火にかけたときに溶かす心配のない仕様に変更されています」とのこと。

これも、日本のキャンパーがクッカーとして使用する際に「ハンドル部分を熱で溶かしてしまうのをなんとかしてほしい」という声を反映して、2020年前後から実装されているといいます。

それだけトランギアが日本のキャンプ市場を重要視してくれているのは、どこか嬉しく感じます。

ちなみに、ハンドル自体も実は少し長くなっていて、これも日本のキャンパーがクッカーとしてより使いやすいようにとの意図で変更したものだそうです。

世界的にもキャンプブームが起こっている状況下で、日本の「メスティン」の使い方は海外でも認知されてきているようです。

「一部の海外のキャンパーの中で『メスティン』でアジア料理を作るのが流行りつつあると先日トランギアの社長からお聞きししましたし、私がトランギアのオフィスを訪問した際には、一緒にメスティンでの調理を逆に体験してもらいました(笑)」(鈴木さん)

(後略