今月21日、札幌青年会議所が開いた公開討論会。札幌市の秋元克広市長の他、キャスターや弁護士、アスリートら5人のパネリストが登壇し、侃々諤々かんかんがくがくの議論を展開した。

 「私は苦言を申したい」。冒頭、いきなり切り込んだのはテレビキャスター佐藤のりゆき氏だ。討論会を告知する市の広報紙の文言が「招致の意義や費用対効果を徹底討論」とあるのを問題視。「(札幌大会を)やる前提の討論会ではない。やがて行われるべき住民投票と世論調査の参考にするものだ。広報紙への載せ方が非常に姑息こそくでずるい」と先制パンチを浴びせた。

 秋元市長は五輪開催の意義について、「人口が減っていく中、都市を維持するということで、外からお金を稼いでいかないといけない」と地域振興策を強調。旭川市出身でタレントの杉村太蔵氏は「景気対策や経済対策として捉えるのは反対」とし「もっとシンプルにスポーツの祭典、平和の祭典を楽しむんだって観点でやらないと」と述べた。

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