Xがユーザーの生体情報や職歴・学歴も収集へ-ポリシー改定

ソーシャルネットワークのX(旧ツイッター)は、プライバシーポリシーを改定し、新たに生体情報なども収集する方針を示した。

  同社は新たなポリシーで、「ユーザーの同意に基づき、当社は安全およびセキュリティーの確保や、身元確認を目的にユーザーの生体情報の収集や使用を行う」ことがあると説明。Xは何を生体情報と見なすかは定義していないが、他社は人の顔や目、指紋から得られるデータを指す言葉として使用している。

  Xの担当者は新たなポリシー改定を確認したが、それ以上の説明は行わなかった。

  ソーシャルメディア各社は以前から、個人の関心や検索履歴に合わせた広告の販売など、収集する情報やそのデータの使用方法を巡り、世界中のユーザーや規制当局から批判を受けてきた。Xがどのように生体情報を収集し、それをどう使用する可能性があるかは不明だ。

  Xはユーザーの職歴や学歴に関する情報も収集する方針を示している。改定版プライバシーポリシーによると、「当社は、ユーザーに有望な仕事を紹介したり、ユーザーが求人に応募した場合に、その求人元の潜在的な雇用主と当該ユーザーに関する情報を共有したり、雇用主が有望な候補者を見つけられるようにしたり、ユーザーにより関連性の高い広告を表示したりするために、ユーザーの個人情報(職歴、学歴、仕事に関する希望、スキルおよび能力、求職活動および内定などに関する情報)を収集して使用する」ことがあるという。

  9月29日まで適用される現在のポリシーには、生体情報や職歴などへの言及は含まれていない。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-31/S08JDOT0G1KW01