ロシアの侵攻を受けるウクライナの反転攻勢について、西側諸国の政府高官からペースの遅さを批判する声が出ており、ウクライナのクレバ外相は8月31日、「口を閉じたほうがいい」と反発した。ロイター通信などが伝えた。

 ウクライナ軍は6月上旬に反転攻勢を開始。だがロシア軍が築いた地雷原やざんごうなどに阻まれ、ここまで主要な防衛線を突破できていない。西側諸国の政府高官が戦略の失敗を指摘したり、期待外れだと述べたりする声が、欧米メディアで報じられている。

 これに対し、クレバ氏は欧州連合(EU)の外相会議に参加するために訪れたスペイン中部トレドで、記者団を前に「毎日命の犠牲を払って前進し、土地を1キロずつ解放しているウクライナ兵の顔に唾を吐きかけるのと同じだ」と反論。「批判する人は全員口を閉じ、ウクライナに来て1平方センチを自分で解放してみることを勧める」といら立ちを見せた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/62b5fdfef3e7820031a279545b1c1acded38a3b3