欧州、米国で販売されているレギュラーガソリンのオクタン価は、日本のレギュラーとハイオクガソリンの中間になる。品質は多少異なるにせよ、EU27カ国全ての国でガソリン価格は日本よりも高い。

 日本のガソリン価格に占める税の割合は現時点で4割程度だが、EU27カ国の半分以上の国のガソリン価格は5割以上の税を含んでいる。EU内で最もガソリン価格が安いブルガリアでも税比率が44%を占め、1L当たり価格は1.31ユーロ。200円を超えている。

 米国のガソリン価格は、先進国の中では最安値と言ってよいが、その理由は税制度にある。連邦税と州税を合わせても、7月の販売価格の14%を占めるのみだ(図-6)。

 日本のガソリン価格が先進国の中で特に高いということではないし、生活に与える影響も平均的には、欧米ほど高くはない。日本で補助金は必要なのだろうか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/946278c256e2db3d0be5cbd599f5b1ee649c42be