車の安全な通行に支障が出かねないなどとして、千葉県浦安市は市道「市役所通り」の中央分離帯にある街路樹約220本の伐採を決め、8月末に始めた。
このうち、一部の地区の112本について住民が「事前に相談がなかった」と反発。市は9月5日、再検討を表明した。

伐採の対象は、市内の「東野交差点」を起点とした約1・8キロ。中央分離帯にカイヅカイブキという樹木223本が植えられている。高さは2~3メートル。キノコ形に刈り込まれ、独特の景観を生み出している。

 市によると、伸びた枝が通行車両に接触する恐れが出てきた。トラックが枝を避けて走行することもあるという。

 樹木の間を通って道を渡る人が絶えないことも、問題になっている。横断者は中央分離帯で樹木の陰になるため、車道に出た時にドライバーに気づいてもらうのが遅れ、車にはねられる危険もあるためだ。

 市は、中央分離帯の再整備に7791万円を計上した。2期に分け、東野1~2丁目の111本と東野3丁目の112本を12月までに伐採する計画だ。伐採後は横断を防ぐ柵を設け、低木のツツジを植える。

しかし、東野3丁目で一部の住民が反発した。市が地元自治会長(56)に住民への周知を要請したのは8月25日。9月4日からの工期直前だった。
住民の男性(78)は「10日前に言って済む話ではない」として中止を求める声を集め、市の広聴制度「市長への手紙」を通じ、130通以上を届けた。

(以下ソース)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230906-OYT1T50278/