鬼のようなムズさ…ファミコン40年「クリアしたのを見たことがなかった」名作ゲーム3選

2023年9月21日から開催された「東京ゲームショウ2023」で「日本ゲーム大賞2023」が発表され、経済産業大臣賞として「ファミリーコンピュータ」が選出された。1983年に任天堂から発売され今年で40周年を迎えたファミコン。レトロゲームブームもあり、過去に遊んだ名作の数々を大人になって再びプレイしているという人も少なくないのではないか。

家庭用テレビゲーム機を普及させた「ファミコン」だが、1000本以上あるタイトルの中には粗削りな部分が多いゲームも珍しくない。中には理不尽な難易度を突きつけられるゲームもあり、パッケージの絵やゲームのグラフィックは見覚えがあっても、その難しさのあまりクリア画面を見たことがないという作品も多いように思う。

とはいえ、魅力的な作品はヒーヒー言いながらクリアを目指していくのが楽しいもの。そんな魅力的なムリゲーを紹介していこう。


■即死ステージあり『アトランチスの謎』のムズさ

ムリゲー、理不尽ゲーといったら、『アトランチスの謎』(1986年、サンソフト)を思い浮かべる人は多いはず。『アトランチスの謎』は、まさに魅力的なムリゲーを象徴するかのようなゲームなのだ。

まず驚くのが、ジャンプ操作だ。一般的なアクションゲームは、AかBボタンでジャンプ、左右の十字キーで微調整をするが、『アトランチスの謎』はワンボタン。ボタンを押した長さで飛距離が変わってくるという独特の仕様になっている。ボタンを押した長さということは、つまりぶっつけ本番である。主人公や周りの様子を見て微調整することはできず、一発で飛距離を決めなくてはならないのだ。細かいジャンプを要求されるステージもあり、これが鬼門となった。

そんな独特なジャンプの仕様に慣れてきたら、普通のアクションゲームとなる。バラエティ豊かな100のゾーン(ステージ)を楽しめる良ゲーだ。

しかし、すぐに次のムリゲーが待っている。クリアを目指すと様々な仕掛けに気付かなければならず、かなりの高難易度だと分かるのだ。

入ったら即死するステージや、急な弾幕ステージなどの理不尽ステージがプレイヤーを待ち構えている。強力アイテムや隠しワープゾーンがあるものの、これもネタバレ無しでは見つけるのが困難。今でこそ攻略サイトやプレイ動画を見ればあっさりクリア方法が分かるが、ファミコン時代にラストまでたどり着いたのを見たことがなかったという人がほとんどだろう。


■セーブ無しでどこまで行けるか『仮面ライダー倶楽部』

続いては1988年にバンダイ(現:バンダイナムコエンターテインメント)から発売された仮面ライダーのアクションRPG『仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランド』だ。1号、2号、V3の他、アマゾン、X、ストロンガーも登場する、ライダーのお祭り作品となっている。

横スクロールのアクションステージは、操作方法はオーソドックスだが、独特な味付けがされている。急なUターンをすると自キャラが慌てて硬直時間が発生したり、天井に頭をぶつけると、キャラがつぶれて当たり判定が広くなってしまう。見る分にはコミカルでかわいいが、自分が操作するとなると中々にクセを感じる仕様だ。

アクションステージで敵に当たるとバトルに突入。ボタン連打で強さを調節するゲーム性のバトルとなる。

ここまでであれば多少の理不尽さはあるものの、普通のゲームの範疇。だが同作でクリアを遠ざけるのはRPG要素である。

ステージを進めたり、終盤の敵に勝つのは、初期のレベルとお金では不可能に近い。なので、レベル上げやお金稼ぎが必要になる。それらは普通のRPG並みか、それ以上に時間がかかるようになっているが、同作の唯一の問題点は、パスワードもなくセーブもできないことだ。

なので慣れていない人であれば、何十時間もの連続プレイをしなければならない。多くの家庭で「ゲームは1日1時間」と言われ、また猫や掃除機によって電源も安定していなかった時代。これらの悪条件の中でクリアまでたどり着いた人は本当にすごい。

■裏技並みの謎解き『ドルアーガの塔』

ムリゲー、理不尽ゲーといったら、こちらを思い浮かべた人もやはり多いはず。言わずと知れた名作『ドルアーガの塔』(1985年、ナムコ 現:バンダイナムコエンターテインメント)だ。

いかそ
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca7751aa9e90d81b7e9c6def2231132e696e0690