鹿児島県いちき串木野市内の中学校で2020年、当時の男子生徒が同級生からいじめを受けたとして転校した問題で、生徒側が同市と当時の同級生を相手取り、計約330万円の損害賠償を求め、鹿児島地裁に提訴したことがわかった。

 訴状によると、男子生徒は、18年4月の入学以降、同級生から「キモイ」などと言われたり、ほうきの金属製の柄で殴られたりするなど、継続的ないじめを受けた。

 生徒の父親は、学校と市教育委員会に調査委員会の設置などを求めたが応じることはなく、生徒は20年3月に転校した。その後、市は調査委員会を設け、いじめを一部認定した。

 提訴は6月16日付で、生徒側は、いじめで精神的苦痛を受け、通院を余儀なくされたと主張。市には安全配慮義務違反などがあったとしている。

 市教委は「現時点でコメントは差し控える」としている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/700960d5343602ee5f4318afa5772e9be08ff33c