円相場 一時1ドル150円台半ばまで値下がり ことし最安値を更新
2023年10月26日 13時24分
26日の東京外国為替市場、アメリカの長期金利が高止まりしていることを背景に円安が進み、円相場は午前の取り引きで1ドル=150円台半ばまで値下がりしてことしの最安値を更新しました。
26日の東京市場では、アメリカの長期金利が再び上昇傾向にあることを背景に日米の金利差がさらに拡大するとの見方から円を売ってドルを買う動きが強まりました。
このため円相場は、昼前に1ドル=150円44銭まで値下がりし、ことしの最安値を更新しました。
市場関係者は「政府・日銀の市場介入への警戒感も高まっていて1ドル=150円台前半から半ばの範囲で神経質な展開が続いている」と話しています。
鈴木財務相「緊張感を持って動向注視」
外国為替市場で円安が進んでいることについて、鈴木財務大臣は26日朝、記者団に対し「従来の方針どおり、緊張感を持って動向を見ていく」と述べました。
村井官房副長官「過度な変動望ましくない」
村井官房副長官は午前の記者会見で「為替相場はファンダメンタルズ=基礎的条件を反映して安定的に推移することが重要で、過度な変動は望ましくない。為替相場の動向や為替介入の有無については市場に不測の影響を及ぼす恐れがあり、コメントは控えるが、政府として引き続き万全の対応を行っていきたい。現在取りまとめている経済対策で、足元の急激な物価高から国民生活を守り抜くためにも必要で効果的な政策を積み上げていきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231026/k10014237911000.html
