畑に除草剤成分を含む液体がまかれ、出荷直前のニンジン64万円分が枯れてしまう事態に…。農家が悲鳴を上げる事件が発生しました。

そして逮捕されたのはなんと、隣の畑の農家。一体何があったのでしょうか。

「本来ここまでずっと青々としています。こんなんじゃないです。多分除草剤だと思います」
こう話すのは、鳥取県米子市で農業を営む女性です。

畑を見ると、青々としたニンジンの葉がみられる一方で、葉が黄色や茶色に枯れてしまっているニンジンも数多くあります。

夫と一緒に市内で育てているニンジン畑に除草剤をまかれ、その一部が出荷できない状態になったと言うのです。

実際に被害があったというニンジンを見せてもらいました。

被害を受けた人
「もうダメですよこれは。商品にはならないと思います」
Q本来のものと比べ半分以上長さが違いますね
「全然ダメですよね。ダメ。もうここはダメだ」

8日、器物損壊の疑いで、米子市の農業の男(73)が逮捕されました。

調べによりますと、男は10月1日午後、先ほどの女性が家族で営む畑で除草剤成分を含む液体をまき、栽培していたニンジン販売価格63万8487円相当(作付け延べ面積729.7平方メートル)を枯れさせるなどして、出荷不能にした疑いが持たれています。

男とは面識があり、実は畑が隣。そして、過去にも同じような被害を警察に相談していたと言います。

被害を受けた人
「これで3年続けて連続です。毎年です。車でどうもやっているみたいで。防犯カメラを見せてもらったときに。だから車を走らせながら(除草剤をまくのを)やっているような状態でした」

そして、農作物が枯れる被害は、今回とは別の畑でも発生していると言います。

被害を受けた人は
「ここもすごい、今年は被害の範囲が広いんですね。多分だろうなとは思っていたけど、本当にまさか。防犯カメラのおかげです」

被害者によると、この場所での被害についても警察に届け出ているとのこと。

被害者と容疑者の間に何があったのでしょうか。

被害を受けた人
「タバコも作っている仲間ですし、ニンジンも一緒ですし、ここ10年近くじゃないかな、ちょっとおかしくなったのは。それまでは普通だったと思うけど、私たちには分からないです」

これまでの調べに対し男は、「間違いないが、こんなに広い範囲ではない」と容疑を一部否認しています。

事件の詳しい経緯や動機などについては、米子警察署が詳しい調べを進めています。

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BSS山陰放送 2023年12月12日(火) 06:02
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