若い頃、周囲の大人にさんざん刷り込まれた健康にまつわる格言を、今も無意識になぞっていやしないか。でも、それは迷信や習慣をもとにした「ウソ」かもしれない。

今や昭和の男も中年世代。下半身や頭髪に関する悩みが切実になっていることだろう。では、昔から言われる「海藻を食べると髪の毛が生える」という健康常識は本当なのか。

「残念ながら毛髪の本数を増やすことはないです」

藤崎メディカルクリニック副院長の佐藤留美医師の無情な回答に肩を落としそうになったが、希望もあるという。

「ワカメや昆布、のりなど海藻類に多く含まれるミネラルは、毛髪の主成分であるタンパク質、ケラチンの合成を促進します。それが髪の毛を強くし、抜けにくくさせるのです」

残り少なくなった髪を維持すべく大量摂取しようと思ったら、それはNG。過度な食べすぎは「海藻に含まれるヨードが甲状腺機能を後進させる可能性もある」(佐藤医師)という。

昭和の「常識」をアップデートして、令和を健康に過ごそうではないか。
https://www.agaskin-woman.jp/lab/ikumou/kaisou/