リコール団体事務局長に懲役2年求刑 検察「高須氏からの支援目的」
2/9(金) 21:45配信

 2019年の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展に端を発した大村秀章・愛知県知事へのリコール署名偽造事件で、地方自治法違反罪に問われたリコール運動団体事務局長の田中孝博被告(62)の公判が9日、名古屋地裁であった。検察側は「民意に基づかない不正な手段で知事の解職をもくろみ、直接民主制への信頼を大きく揺るがした」と述べ、懲役2年を求刑した。

 検察側は論告で、元県議の田中被告は19年の県議選で落選し、将来的に衆院選に立候補する意向があったと指摘。その上で、美容外科院長で運動団体会長の高須克弥氏の名を挙げ、「リコールを成立させることで高須氏の歓心を買い、後援を得ようと考え犯行に及んだ」と動機を述べた。

 この事件では、被告の次男(31)と広告関連会社元社長(41)も共犯の罪に問われ、有罪が確定している。

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