芦原さんを苦しめたのは「原作改編」と「SNS炎上」のどちらか…「セクシー田中さん」問題で考えるべきこと

実態が公表されていない現時点では何とも言えないが、少なくとも「原作者の意向を無視した」とまでは言えないように思う。
今後、実態が明らかにされたところで、「日本テレビがすべての元凶だった」という結論にはなりづらいように思う。

「誰にも責任はない」「誰も責任を取る必要はない」と言っているわけではない。
ただし、責任というものは、立場や犯した行為に応じて適切に負うべきものであり、
限度を超えて過剰に負わせるべきものではないのだ。

「○○○が芦原さんを殺した」という断定は誰にもできないと思う。

どうしても1つだけ答えを入れなければならないのであれば、筆者は「○○○」の中には「SNSでの関係者への攻撃と、
それに便乗したネットメディア」と入れる。彼らは、どのような責任を取ってくれるのだろうか?

本記事が様々な批判を浴びるであろうことは、想定もしているし、覚悟もしている。
筆者は誰かを擁護しているわけでもなければ、何かに忖度(そんたく)しているわけでもない。

個人的な思いや、当事者でない第三者の意見をひとまず横において、当事者の声を拾い上げて、
全ての人の言い分に矛盾が生じない事実は何なのか? それを考えて、上記のような結論に行き着いている。

当事者がすべて本当のことを語っているという保証はないが、そう仮定しても何ら矛盾は生じないので、
いったんそれを受けれてみて良いだろう。

西山 守(にしやま・まもる)
マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
https://news.yahoo.co.jp/articles/00423158fe0253207d329fbb4b63232794eb7741?page=5