【ウクライナ戦争から2年】想像超えるロシア軍のダメージ、弾薬不足に苦しむウクライナの最大の懸念は“もしトラ”
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プーチン氏は「投入兵力61.7万人」と公言するが…

 >両軍の戦力の現状はどうなっているのか。先ごろ英シンクタンク「国際戦略研究所(IISS)」が発行した『ミリタリーバランス』の最新版(2024年)などを参考に迫ってみたい。なお、2023年末時点の戦力比較の表も別表に掲げる。

 ロシア正規軍の地上兵力は56.1万人(陸軍50万人の他、海軍歩兵2.5万人、空挺軍3,5万人、特殊作戦軍0.1万人)で、『ミリタリーバランス』は、そのうちウクライナ侵略には22.5万人(本土20万人、クリミア半島2.5万人)投入と見積もる。これは全地上兵力の4割に相当し、すでに「のりしろ」がわずかであることを物語る。

 ところが、投入兵力についてほとんど言及してこなかったプーチン氏が、2023年末にメディアのインタビューで「61万7000人」と公言し、注目を集めた。

 >また2024年に米国防総省(ペンタゴン)も、「ロシア軍の死傷者は31万5000人」との見解を発表。軍事の世界では「負傷者は戦死者の3倍」と推測されているため、これに従えば「戦死者約8万人、負傷者約24万人」が実態に近い数字ではないだろうか。

 アメリカは1960~73年の13年間ベトナム戦争に参戦し、約5万8000人の戦死者を出したが、これと比べても犠牲者があまりにも多いことが分かる。