「重症化すると肺炎や脳炎に」接触だけでなく空気感染も“はしか”ワクチン希望者急増

今月に入り、はしかの感染者の報告が相次ぐなか、医療機関には、ワクチン接種を希望する人が急増しています。

東京都内のクリニックには、18日も、はしかのワクチンの問い合わせが相次いでいました。
品川イーストクリニックのスタッフ:「1日だいたい70~100件くらいの問い合わせをいただいています」

在庫はひっ迫していて、卸売り業者に発注しても、なかなか希望通りの量を確保できないといいます。
品川イーストクリニック運営局統括・飯塚敏也さん:「今週納入予定のワクチンの数を確認したんですけど、今週も入るかどうかわからないという回答でした」

18日夕方、クリニックを訪れた30代の男性。
男性(30代):「妻が、ちょうどいま妊娠しているところで、妻やおなかの子どもに何かあったらよくないので受けに来ました」

ここ以外にも4軒ほどクリニックを当たりましたが、どこも在庫がないと言われたそうです。
男性(30代):「無事に打ち終わって、よかったなという感じです」

感染力が極めて強い“はしか”。飛沫や接触による感染だけでなく、空気感染も起きるため、免疫がない場合、感染者と同じ室内にいただけで、ほぼ確実に感染するといわれています。

患者1人から何人に感染を広げるかを示す『基本再生産数』を見てみると、季節性インフルエンザが1~2人なのに対して、はしかは12~18人となっています。

感染すると、約10日後に発熱や咳など、風邪のような症状が出ます。2~3日続いた後、いったん熱は下がりますが、再び39度以上の高熱と、頭から上半身を中心に発疹が出るのが特徴です。

品川イーストクリニック・大亀路生医師:「重症化すると肺炎になったり、脳炎になることで死亡することもあるので非常に危ない病気だと思う。妊婦に関しては、妊娠中に感染することで流産とか早産のリスクは高まる」

世界的にも感染が拡大しているはしか。今年はすでに3万人を超えていて、WHO=世界保健機関は警告を発しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ed44688d960c52035e0d682a08b7e420286f06cb