個室のような空間、アロマオイルのマッサージ……。台湾東部沖を震源とする地震で東部・花蓮市に設置された避難所には、被災住民が少しでも快適に過ごせるような配慮が尽くされている。発災直後からなぜ行き届いた対応ができるのか。現地で事情を探った。

 「食事の準備ができました」

 5日午後5時過ぎ、被害の大きかった花蓮市の避難所になっている小学校の体育館で、市職員の陳恩冕さんがマイクを使って呼びかけると、避難している人たちが列を作り始めた。

 この日、市側が準備したのは台湾名物の豚肉ごはん「魯肉飯(ルーロウファン)」に焼きアユ2匹と魚の練り物、野菜炒めを詰めた弁当だった。

 避難者の一人、林妍蓁さん(50)は「味は悪くない」と笑顔をみせる。「物資の不足を感じることはない」と話す。

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地震大国、日本から見ても素早い対応。その素早さは、避難所でも見られました。
花蓮市内の避難所。中には、プライベート空間が、しっかりと仕切られたテントが並びます。支援物資もすでに届き始めています。さらに、無料Wifiが使えたり、連絡を取るために電話を貸してくれたりするサービスが行われています。マッサージのサービスも提供されていました。能登半島地震のときとは、被災者の数が違うため、単純には比べられませんが、充実のサービスです。

避難所を開設した市の職員は、こう話します。
花蓮市の職員:「地震から2~3時間後に設営が終わりました。ここにあるテントは、行政と協力業者が用意したものと、NGO、宗教団体、慈善団体が提供したものがあります」

日本と同じく地震が多い台湾。注目すべきは“官民連携のスピード感”です。

キリスト教系ボランティア団体:「毎年、県や市当局と訓練をしています。普段から災難援助の訓練をやっています」
仏教系ボランティア団体:「災難が起きたら、被災地に一番近いボランティアは、真っ先に動員されますhttps://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000343984.html?display=full