20日午前10時7分すぎの日経平均株価は、前週末比485円程度高い3万9272円前後で推移する。現地17日の米国株式市場では、NYダウが続伸して終値ベースで史上初めて4万ドル台に乗せた。朝方は、SOX(フィラデルフィア半導体株)指数の下落や、イランのライシ大統領の乗ったヘリコプターの行方がわからなくなっていることなどから売りが先行した。ただ、その後、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ幅を拡大。午前10時6分には同503円12銭高の3万9290円50銭を付けるなど、高値圏で推移、取引時間中としては4月15日以来、約1カ月ぶりに3万9000円台に乗せている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末17日の大阪取引所清算値比5円高の3万8745円だった。
業種別では、全33業種が上昇している。出光興産 <5019> 、ENEOS <5020> などの石油石炭製品株や、三井金 <5706> 、住友鉱 <5713> などの非鉄金属株が上昇。INPEX <1605> 、石油資源 <1662> などの鉱業株や、日本製鉄 <5401> 、JFEHD <5411> などの鉄鋼株も高い。信越化 <4063> 、日東電 <6988> などの化学株や、東電力HD <9501> 、東ガス <9531> などの電気・ガス株も堅調。OLC <4661> 、リクルートH <6098> などのサービス株や、三井不 <8801> 、菱地所 <8802> などの不動産株、大林組 <1802> 、清水建 <1803> などの建設株もしっかり。
個別では、C&FロジH <9099> 、アーレスティ <5852> 、日本コークス <3315> 、オーケストラ <6533> 、ミマキエンジ <6638> などが上昇。半面、ACCESS <4813> 、オイラ大地 <3182> 、メイコー <6787> 、Wismet <9260> 、ヨシムラFH <2884> などが下落している。
東京外国為替市場は午前10時7分時点で、1ドル=155円台の後半(前週末17日は155円81-83銭)、1ユーロ=169円台の半ば(同169円18-22銭)で取引されている。