以前として、国会議員の特権は剥奪されないまま
<今回の体調不良の理由が、「他にもあるのでは」と察するのは、別の自民党関係者。/「彼女は今国会で文部科学委員会に所属していて、しかも筆頭理事という委員会運営を取り仕切る立場になっていた。与党の筆頭理事になると、野党側の理事と交渉し、委員会の開催日などを調整する必要があります。ただ、交渉といっても、与党側は“お願いします”と野党側に頭を下げなければならない。野党の同意がなければ委員会は開けず、通したい法案の審議ができませんからね。大変な役回りなのは間違いなく、今井さんにとっても大きな負担となってしまったようです」(別の自民党関係者)>
さて、ここまで書いて、まずは今井議員の体調回復を祈りたい。
そしてまた思う、どうしてここまで今井議員が叩かれているのかと。昨年の自民党女性局によるフランス視察においても、今井議員はまともに働いているようには思えなかった。
年収200万のシングルマザーが、もし1か月もの間倒れてしまったら、死活問題であり、誰かの救済が必要となる事態だが、ろくに仕事もせずに、税金で年間2181万年の歳費を得て、さらには月額100万円の「文書通信交通滞在費」(非課税)、J新幹線のグリーン車を無料で利用できるJRパスが支給されているのである。秘書給与も最大3人分を国が負担し、議員宿舎に周辺相場よりも割安で入居できる。国会の議論を見ていても、裏金に焦点は当たるものの、以前として、国会議員の特権は剥奪されないままだ。
自分の知名度だけで何の成果も出さない議員
遊んでいるようにしか見えなかった今井議員の「パリ視察」への批判が大きくなると、「パリに出かけること自体を無意味とか無駄とか言う主張」について、「ネットで情報収集すれば行かなくて済むとか、そういう考え方は人間の経験とか学びの本質がわかっていない的外れの思考」などという反論がでたが、いったい、パリで学んだことはどう国政へと生かされたのであろうか。
新しい資本主義の結果、実質賃金は25か月連続で減少した。異次元の少子化対策で莫大な予算をつぎ込んで増税することになってしまったが、少子化は一切改善されないどころか、ますますひどくなっている。
こういう自分の知名度だけで何の成果も出さない議員に、もっと国民は厳しい目を注いでいくべきだろう。