[9日 ロイター] - 米大手証券会社が9日、ソフトバンクグループ(SBG)(9984.T), opens new tabが出資する米医療AI(人工知能)企業テンパスAI(TEM.O), opens new tabのカバーを強気な投資判断で開始した。AIを活用した同社の臨床・分子データが、より強力な診断・検査キットにつながる可能性が期待されている。
同社は腫瘍学や神経精神医学、放射線学、循環器学などの分野で遺伝子検査を臨床医や病院システムに販売している。
カバーを始めたのはJPモルガン、モルガン・スタンレー、BofAグローバル・リサーチ、スタイフェルなど7社。投資判断は「バイ」または「オーバーウエート」で、目標株価の最高はTDコーエンの50ドル。
これらの証券各社はテンパスの新規株式公開(IPO)の引受会社で、いわゆる「沈黙期間」が9日に終了し、最初のレーティングを発表した。
これを受け、同社株は9日の取引で一時7%上昇し、35.75ドルの高値を付けた。株価は新規上場初日6月14日の引け時点から8日引けまでに17.5%下落していた。