次期衆院選京都4区で日本維新の会から立候補することを取りやめた弁護士の松井春樹氏が26日、京都市西京区の事務所で記者会見を開いた。自らの事務所の幹部だった男性が同じ京都4区選出の北神圭朗衆院議員(無所属)の事務所に偽名で出入りしたことについて、「心からおわびを申し上げたい」と謝罪した。
松井氏によると、男性は小学校の同級生で、現在はインターネット関連事業の経営者。松井氏が昨年6月に立候補を表明してからはボランティアでSNSの運用など事務全般を担っていた。現在、男性とはほぼ連絡が取れておらず、偽名で北神氏の事務所に出入りした真意は聞けていないという。「私の推測でいうと、勉強目的と興味本位、ゲーム感覚があったのでは」と述べた。
松井氏は、男性が偽名で出入りすることを認識していたが、「止めきることはできなかった」と説明。ボランティアに過度に依存して指揮命令系統が作れていなかったとし、「私に使用者責任と道義的責任がある。私の脇の甘さ、そして未熟さが全ての原因だった」と語った。
今後の政治活動については「今はこの事案について説明責任を果たし、北神先生に謝罪することが一番やるべきこと。まだ次については考えていない」とした。