日本列島は、まるで羊水に守られている胎児のように、周囲を海で囲まれており、地理的に、異民族の侵入を受けにくい位置にある。日本民族が、異民族に支配されそうになった時は、白村江の戦いに敗れた後、蒙古襲来時、鎖国時代末期、太平洋戦争敗戦後と、過去に4回しかない。そして、いずれの時も、運命は日本人にやさしくしてくれた。