
Aスーパーの常連のお客さんの斎藤さん(仮名)は、いつも電動自転車で来て5㎏のお米を買い自転車の後ろに載せて帰っていました。
90代と思われる斎藤さんはお米を自転車に載せるとふらつき、見ていていつも心配でした。
話によると斎藤さんは一人暮らし。
なのに毎週のように5㎏のお米を買いに来ることに、私は違和感を抱き始めていたのです。
一人暮らしの高齢者のお米の消費量が、このように多いはずがありません。
話をしていてもつじつまが合わないことが増え、「もしかして認知症なのでは」と不安を感じました。
私が店長に斎藤さんの話をしたところ、斎藤さんの娘さんを知っているとのことで連絡を取ってくれました。
娘さんが家を訪ねると、大量の米袋のほかにも食べきれない量の食品であふれかえっていたそうです。
家の様子に驚いた娘さんが斎藤さんを病院に連れていくと、やはり認知症でした。
すでに一人で暮らすのは危険な状態だったので、斎藤さんは施設に入居することになったのです。
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