1.地震の観測状況
(顕著な地震活動に関係する現象)
11月1日05時35分に和歌山県南方沖の深さ20kmを震源とするM5.0の地震が発生しました。
この地震は、発震機構が南北方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生しました。
12月3日09時28分に紀伊水道の深さ18kmを震源とするM5.4の地震が発生しました。
この地震は、発震機構が北西・南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生しました。
(ゆっくりすべりに関係する現象)
プレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)のうち、主なものは以下のとおりです。
(1)東海:11月2日から5日
(2)四国西部:11月3日から9日
(3)紀伊半島北部から紀伊半島中部:11月4日から16日
(4)紀伊半島西部:11月18日から23日
(5)紀伊半島北部:11月27日から継続中
2.地殻変動の観測状況
(ゆっくりすべりに関係する現象)
上記(1)から(5)の深部低周波地震(微動)とほぼ同期して、周辺に設置されている複数のひずみ計でわずかな地殻変動を観測しました。周辺の傾斜データでも、わずかな変化が見られています。
GNSS観測によると、2019年春頃から四国中部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。
また、2020年夏頃から紀伊半島西部・四国東部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。
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加えて、2020年夏頃から九州南部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、
2021年春頃に鈍化したまま、現在もその状態が続いているように見えます。
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(長期的な地殻変動)
GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています。
https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#7/33.5/135.505/&elem=int&contents=earthquake_map