現在考えられているのが「量子重力理論」です。
ただこの理論も
「超ひも理論」や
「ループ量子重力」など、
まだ完成されていません。
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しかし、そのすべてが同じような方向から問題のアプローチをかけています。
それが
「時間と空間というものがなぜ存在するのか?」
「どこから生じているのか?」
「そもそも時空のもっとも基本的な構造とはなんなのか?」
ということです。
量子重力理論を考えたとき、いずれの候補理論も、時間と空間がもっと根本的な何かから生じているということを考慮しないとうまく話が進まないのです。
そして、この疑問に対処する、新しいアプローチが登場しています。
それが「因果集合理論」です。
イギリス・リバプール大学(University of Liverpool)の研究チームは、
因果集合理論(causal set theory)と呼ばれる量子重力の新しい理論を使い、
宇宙の始まりについて計算したところ、
宇宙に始まりはなく
無限の過去に常に存在していたという結果を得ました。
時空には最小単位の「時空の原子」があり、
その大きさを超えて小さくなることはありえないため、
特異点が存在しなくなるのです。
宇宙に始まりがないということは、
少なくとも数学的には可能なことなのです。
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