350−370ドルへのＳＰＹ下落に備えるプットバタフライスプレッド
あるオプショントレーダーが取引４万枚に約200万ドルを投じた
Ｓ＆Ｐ500種株価指数は14日、先週の下落から持ち直すことができなかったが、あるオプショントレーダーはさらなる下落の場合に利益が見込める大口のポジションを設定した。
一連のオプション取引はＳ＆Ｐ500種に連動する最大の上場投資信託（ＥＴＦ）「ＳＰＤＲ・Ｓ＆Ｐ500ＥＴＦトラスト」（ＳＰＹ）が４月22日までに370ドルを下回るとの予想を示した。11日終値から16％の下落となる。同取引は21％安の350ドルを下値と想定している。プットバタフライスプレッドと呼ばれるこの取引４万枚にトレーダーは約200万ドル（約２億3100万円）を投じた。
下落予想というよりもヘッジの可能性が高いとトレーダー２人が述べた。ただ、地政学的な不確実性の高まりと米利上げ加速見通しの中で相場下落を見込む取引も意外ではない。
ウォーラックベス・キャピタルの株式およびデリバティブ（金融派生商品）取引担当ディレクター、 マイケル・ベス氏は「より多くの米利上げやその他のネガティブ要素による悪い結果の可能性がある中で、この取引はＳ＆Ｐ500種が徐々に大きく下落することに備えているものかもしれない」と述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-15/R7BH4ST1UM0Y01