https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220715/1000082334.html
都内の建設現場での死亡事故増加 東京労働局が安全対策を確認
東京都内の建設現場での死亡事故が増えるなか、東京労働局が建設中の現場をまわって安全対策を確認しました。
１５日は、東京労働局の局長ら７人が、東京・江東区にある企業などが入る施設の建設現場を訪れました。
始めに、建設現場の責任者から高齢だったり経験が浅かったりしてリスクの高い作業員はヘルメットのバンドで色分けし経験のある人がフォローしやすい環境を作っていることや、熱中症対策として健康状態をオンライン上で一括管理して把握していることなどについて説明を受けました。
このあと、現場の対策の様子を視察し、可動式の足場が安全に組み立てられているかや不安定な建物で作業する際に身につける安全装置の使い方などを確認していました。
東京労働局によりますと、去年、都内で建設業の労災で死亡した人は２８人とおととしの２倍に増えましたが、ことしは６月末の時点で１５人と去年をさらに上回るペースだということです。
東京労働局の辻田博局長は「建設現場では転落事故が圧倒的に多く、都内では急増している。それぞれの現場で改めて安全対策を再点検してほしい」と話しています。