尿素水を輸入する船がない…米州航路の海上運賃236%急騰
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ced635914a7130c5c0547ff659dfda256ed4914

貿易業に従事するシンさんは尿素水不足事態が発生した直後から米国と日本で尿素水を探し始めた。シンさんは米国で尿素水を100トン近く供給できるという企業を見つけたが、もう一つの壁にぶつかった。シンさんは「米国の港湾ではコンテナの滞積が深刻で、8月に予約したコンテナもまだ入っていない状況」とし「政府の支援なしには解決しないと判断し、調達庁と産業通商資源部に連絡した」と説明した。しかし5日後に連絡してきた産業部の事務官は「私たちは尿素だけをコントロールしている。尿素水は環境部の所管なので環境部と相談してほしい」とし、海運物流については「尿素水問題はHMM(旧現代商船)が優先して受け付けているのでHMMに直接連絡してほしい」と話した。

尿素水不足事態の中、世界的な海運の混乱が企業の足かせになっている。世界各国がウィズコロナを宣言しながら物流量が急激に増え、世界的に船便需給問題、米国港湾のコンテナ滞積、海上運賃の高騰など難題が発生しているからだ。

ベトナム・オーストラリア・メキシコなどで尿素水を確保した総合商社も船便の手配に苦労している。ベトナムで尿素水1100トンを契約したLXインターナショナルのクム・グァンヨン・ハノイ支社長は「尿素水を確保する前にコンテナ船から手配した」とし「品物を確保してから船便を調べれば船積みも難しく、韓国に到着する日も遅れるため、物流部門の子会社の助けを受けた」と話した。