大阪・関西以外の有権者はどのように受け止めたのだろうか。衆院選で41議席を獲得して第3党に躍り出た日本維新の会は、本拠地・大阪で候補を立てた15選挙区を全制覇し、躍進の震源地となった。新型コロナウイルス対応を巡るメディア露出で知名度を上げた吉村洋文副代表(大阪府知事)の人気にけん引されたのは確かだ。しかし勝因は単なる“風”にとどまらない。私は維新が勝つべくして勝つ理由があったと考えている。

 維新は今回、大阪府内全19選挙区のうち、公明が議席を持つ4選挙区を除く15選挙区で自民と対決し、全勝した。自民が府内選挙区で一人も勝てなかったのは1955年の結党以降、初めてのことだ。

https://mainichi.jp/articles/20211119/ddm/005/070/005000c