2020年度の医療機関の経営状況は、新型コロナウイルスの流行による受診控えのため大幅に悪化しましたが、国の補助金を加えると黒字になったことが分かりました。

厚労省が公表した医療機関などの経済実態調査によりますと、2020年度の一般病院の損益率は、6.9パーセントの赤字となり、新型コロナが流行する前の2019年度の3.1パーセントの赤字から悪化しました。

原因については、新型コロナの影響で受診や入院患者数が減ったことや手術件数が減ったことが大きく影響したとみられます。

ただ、新型コロナに関連する病床確保や、感染対策などのための国による補助金が支払われたことで0.4パーセントの黒字となりました。

今回の結果について、厚労省は、「補助金がないと経営状況は悪化していた」と分析し、「来年度の予算については今後、政府内で議論する」としています。

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