岸田首相 石油の国家備蓄の一部放出決定を発表 米との協調で
2021年11月24日 18時32分 原油価格

原油価格が高騰する中、岸田総理大臣は記者団に対し、アメリカと協調し、石油の国家備蓄の一部を放出することを決めたと明らかにしました。

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備蓄 どう放出するのか
今回、経済産業省は石油の国家備蓄の放出にあたり、古い石油を新しい石油に入れ替える際の売却時期を前倒しするという方法で行います。

国はガソリンなどの供給不足や地震など緊急時に備えて石油を備蓄しています。

ことし9月末時点で国内消費量の145日分を保管しています。

保管している石油の一部は年に数回、新しい石油に入れ替えられます。

古い石油は入札によって石油元売り会社や商社などに売却されることになっていて、当初は、来年春以降の実施を予定していました。

経済産業省ではこの入札時期を前倒しして一時的に備蓄量を減らす形で石油の放出を行うと説明しています。

国家備蓄されている国内消費量の145日分のうち数日分、数百万バレルを放出するとしています。

放出される石油は入札によって最も高い価格を提示した会社が購入し、最終的に各地のガソリンスタンドや海外に届けられることになります。

萩生田経済産業大臣は「売却時期、最終的な量については現在精査中だが、いずれも法令に従い、公告入札などの手続きを可能なかぎり早く進めていきたい。引き続き、国際的なエネルギー市場の動向や日本経済に及ぼす影響を注視していくとともに、関係省庁と連携しつつ、産油国に対する増産の働きかけの継続などを着実に講じていく」と述べました。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211124/k10013359101000.html