犯罪予測システム開発のSingular Perturbations、シードラウンドで総額1億円の資金調達を実施

■開発するシステム「CRIME NABI」およびプロダクト「Patrol Community」について

・犯罪予測システム「CRIME NABI」はいつ・どこで未来の犯罪が起きるかを予測するシステムです。下記は東京都の軽犯罪情報から過去データを集め、
その翌日の予測を行ったデモンストレーション図です。黒い矢印は実際に翌日発生した犯罪をリプロットしたもので、予測データとほぼ一致する形で犯罪が起きている点が確認できます。
犯罪予測に基づき犯罪が起こりやすい場所を重点的に警備する方が、警備効果が高いことが期待されます。
CRIME NABIは過去の犯罪発生情報や人口統計、土地利用データ、天気などのデータに基づき、2種類の独自アルゴリズムをもとに犯罪予測をおこないます。
さらに、犯罪が発生しやすいと予測された場所を重点的に警備するルートを策定します。

1. 時間情報による予測:
犯罪者は一度犯行に成功すると同じ手口を繰り返します。
犯罪の時間的なパターンを記述できるモデルに対して理論物理の定式化を適用することで、データ件数が少ない犯罪についても安定した計算が可能に。高精度な予測を達成しています。

2. 空間情報による予測:
犯罪発生や人口密度などのさまざまな空間パターンの足しあわせで、予測したい犯罪種別を記述できるようモデル化されています。
このようなアルゴリズムは、通常大きなサイズのデータをinputに入れ、さらに時空間のメッシュ数分だけunknown parameterを決める必要があるため、
非常に計算コストが高いことがネックとなります。Singular Perturbationsではデータを事前圧縮する独自の数理アルゴリズムにより、従来手法と比較し圧倒的な計算時間の高速化を達成しました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000080699.html

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