アメリカ国籍の男性が東京都内の入管施設に収容されていた際に職員から暴行を受けてけがをしたとして、国に対して3000万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。

 マーク・ゴードンさん:「懲罰、毎日の暴力やってる。品川(入管)は悪魔じゃない、デーモン」

 訴状などによりますと、アメリカ国籍のマーク・ゴードンさんは2018年、再入国の際にビザの期限切れが分かり、東京・港区の入管施設に収容されました。

 その後、2020年6月に8人の職員からひざで首を押さえ付けられたり、尻を蹴られたりするなどの暴行を受けたということです。

 今は仮放免で釈放されていますが、暴行がもとで腰の骨などが傷んで歩くのに支障があるほか、収容中のことを思い出して眠れないなどと訴えています。

 ゴードンさんは今月24日、国に対して3000万円の損害賠償を求める裁判を東京地裁に起こしました。

 出入国在留管理庁は「訴状の内容を検討して適切に対応したい」とコメントしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b283149bc0112e188a70dfaeddc61f26d5ac08a8