1980年代に大統領としてソウル五輪誘致に成功し、韓国の国際的認知度を高めた全斗煥(チョン・ドゥファン)氏が23日、死去した。
だが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は80年のデモ隊に軍が銃撃を浴びせた光州事件などに触れて「歴史的過ちが少なくなかった」と指摘し、弔問はしないという。

全氏に対しては、24日の本紙朝刊の評伝で黒田勝弘ソウル駐在客員論説委員が書いているように韓国では功績は語られず、否定的評価が圧倒的だとされる。

この日の朝刊各紙をみると、全氏について「光州事件を指揮した」(朝日新聞)、「民主化運動を暴力的に抑え込んだ」(日経新聞)などと韓国側と同様の見方を示している記事も少なくなかった。

https://www.sankei.com/article/20211125-CKZH4CQRZJMO3GCUMFB2FNCIUY/