信号待ちの際、前方の車が青信号に変わったにもかかわらず発進しなかったため、発信を促すべく軽く「ププッ」とクラクションを鳴らす。すると、前方の車の運転手は逆上したらしく、動き出したは良いものの、超低速走行を始めた。
仕方なく、朝倉たちはもう一つの車線へ移動して抜き去った。しかし、その車も同じように移動し、朝倉たちの後ろにピタリとつけ、クラクションを鳴らしながら追い回してきた。
問題の車は執拗で、なかなかあおり運転をやめない。そこで、朝倉たちが車を道路わきに止めると、あおり運転を続けていた車も停車。中から男が出てきて、「舐めた運転してんじゃねーぞ!」と朝倉たちの車に詰め寄った。

しかし、車の窓が開き、助手席に朝倉がいることがわかると、怒り狂っていた男の態度は一変。男は「いや、すいません……朝倉未来さんですか?」と言い、
朝倉が落ち着いた調子で「そうだけど」と返すと、「あの……気づかなくて」とたちまち弱気に。朝倉が「車、停め直したほうが良いんじゃないの? あんなところに停めて」と冷静にたしなめると、男は「すいません……」と言って自分の車へ戻り、逃げるようにして走り去っていった。