あるはずのないものが現れる陽性症状
陽性症状は、幻覚や妄想といった、本来あるはずのないものが現れる症状です。統合失調症を特徴づける代表的な症状といえます。
<幻覚>現実にないものをあるように感じる

幻覚は、実際にはないものをあるように感じることです。視覚や聴覚、嗅覚、触覚などさまざまな感覚で現れます。
なかでももっとも多くみられるのが、実在しない人の声が聞こえる幻聴です。
その声は、自分に対する悪口や噂であったり、何かの命令であったりします。ときには、テレパシーや電波などの形で感じることもあります。

<妄想>現実にはあり得ないことを信じ込む

妄想は、非現実的なことやあり得ないことなどを信じ込むことです。
自分の悪口を言っている、見張られている、だまされているといった被害妄想が代表的です。
周囲の人の言動がすべて自分に向けられたものだと確信する関係妄想、有名スターの子どもであるなどと思い込む誇大妄想などがみられることもあります。

https://www.mental-navi.net/togoshicchosho/understand/type/positive.html