武蔵野市、外国人に住民投票権 市民不在で条例案に批判

2021/11/28 21:30選挙


https://www.sankei.com/article/20211128-4XZ372W4RFMDJO2DLOBWV2MQIQ/

一方、条例案の作成過程の不透明さを問題視する声もある。市は昨年4月施行の自治基本条例に住民投票条例の制定を盛り込んだ。同12月に検討委員会を設置したが、委員は副市長をトップに市職員のみで構成された。有識者や市民代表などの第三者が加わらなかったため、条例案に反対する住民は「ブラックボックスで作られた」と批判する。

議論の詳細明かさず

検討委での投票権をめぐる議論について、松下市長は詳細を明かさぬまま、「外国籍住民の排除に合理性はないと判断した」との説明を繰り返している。市は検討委設置に先立ち、「他の自治体の先例を詳細に調査した」としており、市長の発言は、外国人に住民投票権を認めない大半の自治体は「不合理」といっているともとれる。
また、市は条例の骨子案や素案の作成後、市民の意見募集やアンケートなどを実施することで「第三者の目」は担保されたと説明する。ただ、ホームページ上で公開されている素案に対する意見一覧では、外国人の投票権に反対や疑問、懸念の声が賛成の声を上回っているのに、条例案に反映されることはなかった。