南ア大統領、各国の渡航制限解除を要請 オミクロン株めぐり

南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は28日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」の発見を受けて各国がアフリカ南部諸国に課した渡航制限を批判した。
ラマポーザ大統領は、各国の不当な措置に「大きく失望した」と述べ、制限の早急な解除を求めた。
現在、イギリスやアメリカ、欧州連合(EU)、日本、イスラエル、モロッコなどが南アフリカを含むアフリカ南部の数カ国からの渡航を制限している。
南アの保健当局は今月24日、変異株「B.1.1.529」について世界保健機関(WHO)に報告した。
WHOは26日、「B.1.1.529」を「懸念される変異株」(VOC)に指定し、「オミクロン」と命名。初期段階の証拠では、再感染リスクの増加が示唆されていると説明した。
南アでは過去2週間、人口が最も多いハウテン州にオミクロン株の感染が集中していた。現在は他の州にも拡大しているという。
また、これまでにイギリスやドイツ、イタリア、オランダ、オーストラリア、イスラエル、香港などでオミクロン株の感染者が確認されている。
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https://www.bbc.com/japanese/59456033