「おまんまん」って呼んじゃダメ?「女性器どう教えるか」母親のSNSに反響(岐阜新聞Web)
https://news.yahoo.co.jp/articles/929b560132eabcfa0d6403e2b8c176fdfcb0db38

子どもに対して、女性器をなんて呼んでいますか―?

子育て中にふと感じた疑問について、岐阜市出身でベルリン在住のクリエーター雨宮美穂さん(35)がSNSで問い掛けたところ、「どう教えればいいか悩んでいた」との声が続々と寄せられた。呼び方も「おまた」「ちょんちょん」「おちんちん」など、迷いを表すようにさまざま。一男一女を育児中の雨宮さん自身は「おまんまん」と呼んできたが、日本で口にしたところ、周囲にギョッとされたという。「女性器を言葉にすること自体がタブー視されている」と感じた雨宮さん。考え方は人それぞれとした上で、「性差の理解や自衛のため、あいまいな呼び方を教えたくない」と、今後も「おまんまん」を貫く考えだ。

雨宮さんは夫とともに4歳の長男、1歳の長女を育てている。日頃から性教育の大切さを感じており、長男にも「人のおちんちんやおまんまんは触っちゃだめだよ」「大事だから、人に触られたら嫌って言っていいからね」などと教えてきた。ところが、岐阜市に帰省した際、周囲から「それ(おまんまん)はあかんやろ」と驚かれ、首をかしげた。「おまんまんは、口に出しちゃいけない言葉なの!?」

「おまた」が多数派

(資料写真)

友人知人から寄せられた呼び方で最も多かったのが「おまた・おまたちゃん」。続いて「おちょんちょん・ちょんちょん」や、女の子でも「おちんちん」。ほかにも「おまんじゅう」「まんちゃん」「おぺぺ」「われめ」「おちょちょ」「おもんもさん」などバラエティー豊か。「おまんまん」については、4割弱の人が問題ないとの反応だったという。

同時に、呼び方に悩むという声も多かった。雨宮さんは女性器そのものを直接呼ぶことと、人前で言っていいかどうかは別問題と捉え、前者については「プライベートゾーンに関して、やんわりとその辺り、ではなく、性差の理解や自衛も含めてしっかり知ってほしい」との考え。多数派だった「おまた」にはあいまいさを感じ「わが家では名指しして呼ぼう」と決めた。後者については、子どもたちが大きくなるにつれてTPOに応じた呼び方を考えてくれればいいと思っている。

雨宮さんはその後、再びSNSでドイツ人など日本人以外のグループに向け、女性器の呼び方について質問。数時間で100件以上の回答があり、多くが女性器は「ヴァギナ」、男性器は「ペニス」と呼んでいる、呼ぶべきとの意見だった。「手や足だって、わざわざ他の呼び方をしないでしょう」などと当たり前のことと捉える声が多かった。一方、日本ほどではないものの、一部には男性器より女性器の方が言葉にしづらいとの意見もあったという。

「なんて呼ぶかよりも、オブラートに包んでしまわないことが大事」と雨宮さん。「呼称はちゃんとピンポイントに部位を指し示せる言葉で、愛着を持てるものであればいい」と考えている。