米医薬品メーカー、モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」について、従来株に対するより既存ワクチンの効果がはるかに弱いとの見通しを示し、オミクロン株に特化したワクチンをまとまった規模で製造できるようになるには、数カ月を要するだろうと警告した。

  バンセルCEOは、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、オミクロン株は、感染に関わるスパイクたんぱく質の変異の数が多く、南アフリカで急速に感染が拡大しており、来年には既存のワクチンに修正を加える必要が出てくる可能性を示唆すると語った。

  同CEOは「デルタ株に対する場合と(効果が)同じレベルである世界は存在しないと私は考える」と発言した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-30/R3DDCXT0AFB501