茨城 八千代町の夫婦殺傷事件 ベトナム人実習生に懲役30年求刑

茨城県八千代町の住宅で70代の夫婦を殺傷したとして、殺人などの罪に問われているベトナム国籍の農業実習生の裁判で、検察は懲役30年を求刑しました。
一方、弁護側は無罪を主張しました。

ベトナム国籍の農業実習生、グエン・ディン・ハイ被告(23)は、おととし8月、茨城県八千代町の住宅に侵入しこの家に住む、大里功さん(当時76)の胸などを包丁で刺して殺害し、76歳の妻にも大けがをさせたとして、殺人と殺人未遂などの罪に問われています。

水戸地方裁判所で開かれた30日の裁判で検察は「現場に残された足跡の一部が被告のものと一致しているほか、事件の前日に凶器の包丁と同種のものを購入している。犯行は極めて悪質で、結果は重大だ」として懲役30年を求刑しました。

一方、弁護側は「妻が犯人像として話す人物の身長と被告の身長が異なるほか、現場には誰のものか判別できない足跡が多くあった」と述べたうえで「被告が主張するように別の実習生が真犯人である可能性も完全に否定できない」として無罪を主張しました。

最後に被告は「殺人と殺人未遂の罪は全くやっていません。裁判できちんと正しい判断をしてください。家族に会いたいです」と述べました。

判決は12月10日に言い渡される予定です。

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