10月の衆院選で「裏金を要求された」と自身の公式ツイッターに投稿したことを巡り、自民党の泉田裕彦衆院議員(比例北陸信越)は30日、新潟県見附市内で報道陣の取材に、要求したのは「自民党関係者」だと明かした。
詳細は、12月1日に都内で記者会見を開いて説明する考えを示した。29日の投稿では、高鳥修一・自民党県連会長に対応を求めていたとも記述しており、高鳥氏ら関係者から反発や困惑の声が上がっている。

 先の衆院選で新潟5区から出馬し、小選挙区では落選した泉田氏は29日、「裏金を要求され、断ったところ選挙が大変になった」という趣旨の文章を投稿した。
「続き」とするツイートでは高鳥氏に対応を求めたと記述。「裏金」を要求された証拠があるとした泉田氏に対し「(高鳥氏の)返事は、『県連としては一切関わらないという結論になりました』とのことでした」と書いた。

 泉田氏は30日夜、見附市長選の立候補予定者の応援で同市を訪問。取材に対し、「裏金」を要求したのは自民党関係者だと明言した。
投稿したタイミングについては「正規の順番で対応を求めたが、対応しないからこういうことになった」と述べた。

 高鳥氏は29日の投稿について「県連としては一切関わりのないことは伝えた。突然ネットに話の内容や名前を出され迷惑している」とのコメントを発表した。

 5区で泉田氏の選挙を支えた自民党長岡支部の星野伊佐夫支部長(県議)は泉田氏の投稿に対し、「文書費など、選挙に必要なものは払いなさいと言ったことはあるが、それ以外は一切言っていない」と述べた。

 同支部は30日、長岡市で総務会を開き、衆院選で公認候補となる5区支部長について泉田氏の差し替えを求めていく方針を固めた。
今衆院選を総括する中で、泉田氏の選挙後の言動や29日のツイートを巡り、資質を疑問視する声が相次いだという。5区内の他支部の動向を見ながら県連などと協議していく。https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211201655931.html