https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211201/k10013370781000.html

1日、日本海の北西の海域でロシアから愛知県の港に向かっていたベトナム人乗組員18人が乗った貨物船が遭難信号を発信し連絡が取れなくなりました。
その後、周辺海域で17人が乗った救命ボートが通りかかった船に発見され、海上保安本部の巡視船などが救助に向かっています。

京都府にある第8管区海上保安本部によりますと、1日午後4時半ごろ、島根県隠岐の島町から北西におよそ380キロ離れた日本海で、
石炭およそ8000トンを載せてロシアのナホトカ港から愛知県の衣浦港に向かっていたパナマ船籍の貨物船から、遭難信号が出されました。

この船にはベトナム人の乗組員18人が乗っていたということで、およそ7時間半前の1日午前9時ごろ、乗組員1人が海に転落したと通報していました。

その際、海水が浸入して船が傾いているという情報も船の管理会社から寄せられていましたが、その後、船と連絡が取れなくなっていたということです。

そして1日午後9時ごろ、現場付近を通りかかったロシアの船が救命ボートを発見し、17人が乗っているのを確認したという連絡が韓国の海洋警察庁から海上保安本部に入りました。

貨物船は沈没したとみられるということです。

海上保安本部は巡視船2隻を向かわせていて、現場に巡視船や韓国の海洋警察庁の船が到着するまで、ロシアの船が救命ボートの近くで待機するということです。