性機能改善薬「バイアグラ」などの模造医薬品を販売したとして、近畿厚生局麻薬取締部は、いずれも韓国籍の飲食店経営、梁京叔(ヤンキョンスク)(49)=大阪市住吉区庭井1丁目=と無職、浅野恵子こと李恵順(リヘスン)(66)=同市浪速区恵美須西2丁目=の両容疑者を医薬品医療機器法違反(模造医薬品の販売、販売目的貯蔵)の疑いで逮捕し、1日に発表した。容疑を認めているという。

 同部によると、両容疑者は9月17日、大阪市中央区のビル内に入る店舗で、客を装った同部の麻薬取締官に、性機能改善薬「シアリス」の模造品計30錠を販売した疑いがある。見た目は本物の錠剤に似ていたが、同部がメーカーに問い合わせたところ、偽物とわかったという。

 同部は10月に李容疑者をこの容疑で逮捕。店舗などを捜索し、シアリスやバイアグラなどの性機能改善薬を装った計6万2883錠の模造品を押収した。梁容疑者もその後、同容疑で逮捕。李、梁両容疑者は模造品を貯蔵した容疑でも再逮捕された。大阪地検は11月、販売・貯蔵の両方の罪で起訴した。

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