南アの感染「74%オミクロン株」 接種“前倒し”へ

 南アフリカでは、オミクロン株が急速に拡大しています。南アフリカ国立感染症研究所は、11月の感染者のうち74%がオミクロン株によるものだったとする調査結果を発表しました。

 オミクロンの影は、巨大なクリスマスツリーの点灯に沸く、アメリカにも及んでいます。
 サンフランシスコ市・ブリード市長:「初の感染者が出ました」
 アメリカでは南アフリカからの帰国者の感染が確認されたほか、韓国でもナイジェリアから帰国した夫婦など5人が感染していたことが明らかになっています。

 また、南アフリカでは10月に確認された感染者の90%以上をデルタ株が占めていましたが、11月には74%がオミクロン株となり、感染力が強まっています。

 こうしたなか、3回目の接種を前倒す動きが加速しています。ホワイトハウスの新型コロナ対策チームのファウチ氏は。

 新型コロナ対策チーム・ファウチ首席医療顧問:「変異株ごとのブースターワクチンは、必要性はないだろう」

 追加接種をして抗体が増加すれば、重症化をある程度防げるとし、条件を満たしていればオミクロン株に対応したワクチンを待たずに追加接種を受けるよう呼び掛けました。

 岸田総理も、3回目のワクチン接種について「8カ月を待たずにできる限り前倒しする」と打ち出すことが分かりました。
 6日の臨時国会で行う、施政方針演説で表明するとみられます。

 また、ペルーから入国し、1日に「オミクロン株」への感染が確認された国内2例目の男性について、ペルー政府が会見を行いました。
 ペルー、セバジョス保健相:「彼がどのような経路で旅をしたのか、日本にいる彼と連絡を取りたいと思っている」
 ペルー国内では、まだオミクロン株が確認されておらず、連絡を取りたいとしています。

 男性の濃厚接触者について、小池都知事は…。
 東京都・小池知事:「都内の関係は46人が濃厚接触者。そのうち36人は宿泊療養に移るということで、すでに入所した、もしくは、すでに決定した」
 男性は現在、発熱やのどの痛みがあり、医療機関で隔離されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d682edf3c10b04598ab17933956be54d01b1e95