モデルナでは、現在認可されているワクチンがオミクロン株に有効でなかった場合に備え、3段階の対応を想定している。

■既存ワクチンを2倍接種

第1段階として、すでに健康な成人を対象にこれまでの50マイクログラムから倍の100マイクログラムに用量を増やした高用量ブースター試験を実施しており、306人の被験者への投与を完了。高用量接種を終えた人間の血清で迅速に中和検査を行い、100マイクログラムの接種がオミクロン株に対して優れた効果を示すか否かの検証を進めているという。

■改良中のワクチン

 第2段階として、突然変異予測のための2種類の多価ブースター候補をすでに臨床研究しており、今後584人の参加者に臨床中の50マイクログラムの用量で試験する予定。完了した多価ブースター候補から血清テストを迅速に増やし、これらの候補がオミクロン株に対して優れた中和効果を示すかどうかを判断する。

■オミクロン特化型ワクチンの新規開発

 第3段階として、オミクロン株に特化したブースター候補の研究を加速。これは重大な懸念のある一部の変異株に対してその変異株特有のブースター研究を前進させる戦略の一部で、過去にはベータ株およびデルタ株では60〜90日のうちに新しい候補の臨床試験を開始している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f8e12b361a3695fcc8159d9eb1befb0aec91e35f